こんにちは、かなママです。
今回は体外受精の体験談を詳細なスケジュールに沿ってお話します。
体外受精を考えられている方があ流れをイメージする参考になると思います。
なお、私の場合は幸運にも体外受精の成功例です。
あくまで1つの事例として捉えていただければと思います。
体外受精をするに至った経緯はこちらを参照ください。
体外受精の流れ
体外受精の流れは採卵周期と移植周期に大別されます。
それぞれのスケジュールを以下に詳しく書いてみました。
病院によっても違うと思いますが、何日の何時に来てくださいという指定はかなり厳しかったです。
体外受精のフェーズでは仕事をしながら通うのが非常に大変でした。
採卵周期
①
月経1日目から3日目までの間に受診し、採血と内診をしてもらいます。
また5日間ほど排卵誘発剤を内服します。
②~④
1日おきに注射を打ちに病院へ行きます。
中身はホルモン剤だったと記憶しています。
肩に打つのですが、普通の注射に比べて痛かったです。
⑤、⑥
月経から10日目(⑤)に再度採血と内診をしてもらい、採卵できる状態かを診てもらいます。
問題ないようなら12日目(⑥)に採卵です。
この時、精液も必要ということでパパにも一緒に来てもらいました。
家で採ってもらって持って行くこともできます。
⑦~⑨
採卵後3日目(⑦)と5日目(⑧)に中間報告、8日目(⑨)に培養結果報告がありました。
採卵をした周期は移植は行わず、受精卵は凍結保存して次の周期に移植になります。
移植周期
①
移植周期も月経1日目から3日目までの間に受診し、採血と内診をしてもらいます。
月経3日目からはエストロゲン製剤という薬を内服します。
②
月経15日目頃に診察です。
子宮内膜が厚くなっているか確認し、厚くなっていれば移植が決定します。
その日から黄体ホルモン剤を飲み始めます。
エストロゲン製剤と合わせて、妊娠判定後もしばらく継続して飲み続ける薬です。
③
黄体ホルモン剤を飲み始めてから3日目から5日目の間に移植を行います。
移植をした後は休養をとるように指示されました。
体外受精の結果
採卵の結果
私の場合、採卵数は17個でした。
そのうち成熟卵(MII)は10個です。
また未成熟卵のうち、培養して成熟させることができそうなもの(MI)が5個ありました。
培養できない未成熟卵(GV)は2個でした。
この採卵した卵子を受精させます。
卵子の壁が厚く精子が入りづらい場合は、顕微授精という方法を使うことができます。
これは卵子に直接精子を注入する方法で、別途技術料がかかります。
私の場合は顕微授精は必要ないとのことだったので、精子を卵子にふりかけて自然に受精させる方法をとりました。
その結果、正常に受精できた数は12個でした。
さらにうまく生育が進むかによって、凍結する受精卵が決まります。
凍結まで至ったのは12個中7個でした。
凍結する卵にはそれぞれにグレードがついていました。
私の場合、4BBが5個、4BCが2個です。
最初の数字はステージと呼ばれ、どのくらい成長しているかを指します。
1から6まであり、数字が高いほど生育が進んだ状態です。
その次のアルファベットは胎児になる部分の細胞の評価、最後のアルファベットは胎盤になる部分の細胞の評価です。
こちらはAからCまでのグレードがあり、細胞の数や細胞同士の密着度合で評価されます。
Aがなく、BやCばかりで大丈夫なのかと当時ネットで調べました。
そのときは、あまり情報が見当たりませんでしたが、細胞の全体を評価しているのではなく、一部分を評価しているものなので、グレードを気にしすぎる必要はないという内容の記載を発見することができ、慰めになりました。
移植の結果
移植したのは5BBの受精卵(解凍してから成長したようです)で、うまく着床し、妊娠出産に至りました。
娘はすくすく育っていて、発達は普通か速いくらいだと思います。
健康上の問題も今のところありません。
移植した卵の写真が移植の報告書として手元に残っています。
この記事のトップの画像です。
この卵が娘になったんだなぁと思うと、受精卵の写真もかわいく思えます。
おわりに
私の場合、良い結果がすぐに出たので、体外受精を試して良かったと思っています。
凍結された受精卵もあと6個残っていて、第2子を産むために今も保存してもらっています。
このひとつひとつが命だと思うと全員産んであげたいですが、そんな余裕は年齢的にも生活的にもありません。
そう考えると、ぜいたくな話ながら、少し切ない気持ちにもなります。
体外受精をおすすめするような内容になってはいますが、人それぞれ置かれている状況は異なります。
いま迷われている方は、ご自身の状況に照らし合わせて考えてみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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